移籍金なぜ非公開?プレミアリーグの舞台裏を徹底解説
プレミアリーグの移籍市場が熱を帯びる中、多くのファンが抱く素朴な疑問をBBCスポーツの専門家チームがズバリ回答。今回は「移籍金の非公開」「ホームグロウン選手の定義」「売却条項の仕組み」という3つのテーマに迫る。
まず、なぜクラブは移籍金を公表しないのか。ニューフォレスト在住のアンドリューさんからの質問に対し、専門家は「クラブが自らの手の内を隠す手段」と説明。ライバルに移籍予算の残りを知られず、また売却した側がどれだけの資金を得たか悟られないようにするためだという。現代では代理人や情報源を通じてほとんどの移籍金が漏れ聞こえる時代だが、それでもクラブは非公開を貫く。さらに、リヨンやユベントスのように株式市場に上場している海外クラブが絡むと、英クラブが非公開にしても相手方が正確な金額や変動条項を開示するため、隠す意味はなおさら薄いのだが、それでも慣習として続いている。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 次に、ホームグロウン選手のルール。アムステルダム生まれでオランダ代表のジェレミー・フリンポンがなぜリバプールでホームグロウン扱いなのか、ダービー在住のダニエルさんが疑問を投げかけた。答えは「国籍や出生地ではなく、21歳前にイングランドまたはウェールズのクラブに3シーズン(36カ月)以上所属しているかどうか」で決まる。フリンポンは2010年から2019年までマンチェスター・シティのアカデミーで9年間過ごしたため、晴れてホームグロウン選手となった。逆に、イングランド代表経験のあるエリック・ダイアーはポルトガルで育ち、21歳までに英クラブでの在籍期間が3年に満たなかったため、トッテナムでは非ホームグロウン扱いだった。バース在住のマイクさんの指摘通り、出生地ではなく「サッカー教育をどれだけイングランドで受けたか」が鍵なのだ。
最後に、売却条項(セルオン条項)の実務。ブレントフォード在住のニックさんが、買い手と売り手のどちらが支払うのか、分割払いの場合はどうなるのかを尋ねた。仕組みはこうだ。Aクラブが選手をBクラブに500万ポンドで売却。その後Bクラブが同選手をCクラブに2000万ポンドで売った場合、売却益は1500万ポンド。10%のセルオン条項があればAクラブには150万ポンドが入る。この支払いは元の移籍金の分割払いスケジュールに連動するため、Cクラブが2000万ポンドを4回分割で支払うなら、BクラブもAクラブに4回に分けて支払う。ただし、最初の契約で一括払いを定めることも可能で、その場合は即時全額を受け取る代わりに金額を若干減らす交渉が行われることもある。
移籍市場の裏側には、ファンが知らない複雑なルールとクラブ同士の駆け引きが存在する。今後のウィンドウで「非公開」の文字を見かけたら、ぜひその背景を思い出してほしい。
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