LIVゴルフ、激動の5年史と未来への岐路—キープレーヤーたちの決断
男子プロゴルフ界を揺るがし続けてきたLIVゴルフリーグが、2026年シーズンを終え、その将来に不透明な影を落としている。サウジアラビアの政府系ファンド(PIF)が年末での資金提供打ち切りを発表したことで、ブレイクアウェイツアーは存続の正念場を迎えた。
LIVゴルフの歴史は2021年10月に幕を開ける。LIVゴルフ・インベストメンツの設立とともに、2度のメジャー王者グレッグ・ノーマンが初代CEOに就任。翌2022年3月には8大会からなる「LIV招待シリーズ」の開幕を発表し、総賞金は約2億5500万ドル(約191億円)という破格の規模を掲げた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon しかし、その道のりは決して平穏ではなかった。2022年5月、ノーマンはPGAツアーを「反競争的」と非難。ダスティン・ジョンソンやセルヒオ・ガルシアら元マスターズ王者が参加表明する一方、PGAツアーは出場選手に無期限の出場停止処分を下した。6月の初戦ロンドン大会ではチャール・シュワーツェルが勝利し、フィル・ミケルソンも参戦。ミケルソンは前年2月、PGAツアーの「嫌らしい greed」を批判する一方、サウジとの関わりを「怖い」と表現する複雑な立場を示していた。
その後も話題は尽きない。ヘンリック・ステンソンは2022年7月にLIV移籍で2023年ライダーカップの欧州キャプテンを剥奪。キャメロン・スミスは全英オープン優勝直後に電撃加入した。2023年6月にはPGAツアー、DPワールドツアー、PIFがまさかの「枠組み合意」を発表。しかし、ローリー・マキロイは「生け贄の子羊にされた」と反発し、ジェイ・モナハンPGAツアーコミッショナーは辞任要求に直面した。
メジャーではLIV勢が存在感を示す。2023年5月、ブルックス・ケプカがPGA選手権でLIV選手初のメジャー制覇。2024年6月にはブライソン・デシャンボーが全米オープンを制した。しかし、世界ランキング(OWGR)ポイント獲得の道のりは険しく、2024年3月に申請を一旦撤回。2026年2月にようやく付与されたものの、上位10位タイのみという制限に「不公平」と批判の声が上がった。
2025年1月、ノーマンはCEOを退任し、後任にスコット・オニールが就任。マキロイは「LIVゴルフを立ち上げた功績」を称えた。同年2月にはタイガー・ウッズがホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と合併協議を行い、2025年3月にモナハンは「統合は非常に現実的」と述べた。
しかし、2025年12月にケプカが個人的理由でLIVを離脱し、PGAツアーに復帰。2026年1月にはパトリック・リードもDPワールドツアーへ戻った。PIFの資金撤退表明後、ジョン・ラームは「選手を脅迫している」とDPワールドツアーの条件付きリリース制度を非難しつつ、2026年5月には罰金支払いに応じ、2027年ライダーカップ出場権を確保した。デシャンボーもPIFの決定に「驚かされた」と打ち明けている。
外部からの資金調達を模索するLIVゴルフ。残る選手たちの去就、そして男子ゴルフ界の統一という長年の課題は、まだ決着の時を迎えていない。
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