ヴィニシウスJr.去就騒動!レアルと契約交渉、アーセナルが本気で獲りにいく
サッカー界の移籍市場に、今最もホットな火種が投げ込まれた。レアル・マドリードのブラジル代表FW、ヴィニシウス・ジュニオールの去就問題だ。契約がついに最終年を迎え、クラブ側は必死の引き留め工作を続けるが、現時点で合意には至っていない。
2018年に18歳でレアルの一員となったヴィニシウスは、ここまで公式戦375試合出場、128ゴールを記録。14ものタイトルを獲得し、世界最高峰のウインガーへと成長を遂げた。市場価値は業界関係者によれば2億ポンド(約380億円)を超えるとされ、まさにクラブの至宝だ。
ところが、その超一流アタッカーが契約延長にサインしていない。レアルは月曜日にも新たな交渉の場を設けたが、進展は見られない。この膠着状態に、いち早く反応したのがプレミアリーグの名門アーセナルだ。
アーセナルのミケル・アルテタ監督は、確かな実力を備えたタレントの獲得を熱望しており、ヴィニシウスはその条件に完全に合致する。クラブ内部では、左サイドのアタッカー補強の選択肢のひとつとしてリストアップしていたが、チェルシーにモーガン・ロジャースを奪われた影響もあり、今やヴィニシウスはクラブの最優先ターゲットに浮上した。
しかし、アーセナル側もこの獲得が「ロングショット(難易度が極めて高い)」であることを自覚している。何しろ相手は世界最大のクラブ、レアル・マドリード。南米出身の選手にとって、バルセロナかレアルでプレーすることは生涯の夢だ。たとえ名門アーセナルであっても、マドリードを離れることは「サイドステップ」と見なされる可能性が高い。
さらに、ヴィニシウス本人は依然としてレアルとの契約延長に前向きで、「愛されていると感じたい」と語っているとも報じられている。新監督ジョゼ・モウリーニョも主力の引き留めを重視する構えだ。
とはいえ、レアルにとって猶予はない。このまま契約を更新せずに放置すれば、2027年にフリーでヴィニシウスを失うことになる。資金力に優れたレアルといえど、それだけは避けたいところ。移籍市場が閉まる前に、何としても決着をつける必要がある。
仮に今夏の移籍となれば、移籍金は最低でも1億3000万ポンド(約250億円)。これは7年前にレアルがエデン・アザールを獲得した際の金額を上回る可能性が高く、プレミアリーグの最高移籍金記録(アレクサンダー・イサクの1億2500万ポンド)を軽く更新するだろう。さらに週給は現在の約45万ポンド(約8600万円)を大きく上回るとみられ、アーセナルのトップイアーナーであるブカヨ・サカ(週給最大40万ポンド)を超えるのは確実だ。
アーセナルは財務分析を終え、移籍資金を捻出できると確信している。クラブ全体として獲得に向けた支援も厚い。しかし、ヴィニシウス側の立場は極めて強い。来年フリーになれば、現在の年収を倍にできる可能性もある。つまり、今夏の移籍を実現するには、破格の条件提示が必要となる。
さらに興味深いのは、ヴィニシウスの代理人を務めるRoc Nationが、アーセナル所属のFWガブリエウ・マルティネッリも顧客に抱えている点だ。もしヴィニシウスが加入すれば、マルティネッリの出場機会は大幅に減少する。同選手はアーセナルに満足しているものの、この動きが今後の去就にどう影響するかも見逃せない。
アーセナルは昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でPK戦の末に敗れたが、来季は優勝候補の一角だ。財政基盤も強固で、欧州でも屈指の魅力的なプロジェクトと言える。しかし、北ロンドンへの移籍は、ヴィニシウスに「レアル・マドリードの選手」という最大のステータスを手放す決断を迫る。
彼はその覚悟があるのか。答えは間もなく明らかになる。

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