下部リーグから1億円超!? アブドゥルマリク、スウェーデン強豪の標的に
イングランド5部、ナショナルリーグから突如、異国の地・スウェーデンへと羽ばたこうとしている男がいる。その名はアブドゥル・アブドゥルマリク。23歳のフォワードは、今夏の移籍市場で最も異色の話題をさらっている。
彼を熱烈に追いかけるのは、スウェーデン1部の強豪ユールゴーデン。同クラブはすでに2度の正式オファーを送り込み、最新の提示額はなんと100万ポンド。日本円で約1億9000万円にも上る。この金額は、ナショナルリーグのクラブが直接売却した移籍金としては、2012年にレスター・シティがフリートウッド・タウンに支払ったジェイミー・ヴァーディの金額に並ぶ記録となる。ヴァーディはその後、プレミアリーグ優勝、イングランド代表へと駆け上がった男。アブドゥルマリクも、その伝説の道をたどるのか。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro アブドゥルマリクの歩みは決して華やかなものではなかった。ミルウォールのアカデミーで育ち、U-17イングランド代表にも選ばれた逸材だが、トップチームの壁は厚かった。2024年にミルウォールを解雇され、キャリアは暗転しかけた。しかし、ボレアム・ウッドがフリーで獲得し、チャンスを与えた。その決断が、彼の才能を開花させた。
迎えた2025-26シーズン、アブドゥルマリクはリーグ戦で17ゴール10アシストを記録。クラブをプレーオフ決勝に導き、ウェンブリーの舞台でも自らゴールとアシストを決めてみせた。まさにブレイクアウト・シーズン。ドリブルで仕掛ける切れ味、崩しのアイデア、そして決定力。ナショナルリーグ屈指のアタッカーへと変貌を遂げた彼に、北欧から熱視線が注がれたのは当然の成り行きだった。
ユールゴーデンは、選手の価値が高騰する前に獲得し、売却益を狙う戦略で知られる。昨季、デンマークから獲得したストライカーのアウグスト・プリスケは、スウェーデンリーグで18ゴールを叩き出し、2026年1月にはバーミンガム・シティへ移籍。この成功例が、クラブの目をさらに肥えさせた。
さらに、ユールゴーデンは今夏、ウェストハムでヘッド・オブ・リクルートメントを務めたマックス・ハーンをスポーツディレクターに迎え入れた。ハーンは元ウェストハム指揮官で現スウェーデン代表監督のグラハム・ポッターとも縁が深く、イングランドとスカンジナビアのマーケットを結ぶ新たなパイプ役を担っている。
「ヴァーディの再来」か、それとも北欧で新たな価値を証明するのか。アブドゥルマリクの下剋上ストーリーは、まだ始まったばかりだ。
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