エミ・マルティネス、去就は暗礁に…ユーベ移籍破談でアストン・ヴィラに残留も置かれは宙ぶらりん
アストン・ヴィラの守護神、エミ・マルティネスの未来が不透明な状況に突入している。33歳のアルゼンチン代表GKは、クラブで256試合に出場し、ワールドカップ優勝、さらに世界最優秀GK賞を2度受賞するなど輝かしいキャリアを築いてきた。しかし、新シーズン開幕を目前に控え、その立場は大きく揺れている。
最大の要因は、ユベントスへの移籍が破談したことだ。両クラブは移籍金で合意に至らず、ユーベは代わりにトッテナムのグリエルモ・ヴィカーリオを獲得。買取義務のないローン契約で、移籍金は約860万ポンドと、ヴィラが要求した1000万ポンドを下回った。イタリアメディアの情報によれば、マルティネスの負傷(5月のEL決勝前のウォーミングアップで負った指の骨折)が問題になったわけではなく、純粋に金銭面での折り合いがつかなかったという。マルティネス自身は2029年までの契約を残している。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro さらに複雑なのが、ヴィラがすでに後釜を確保している点だ。パルマから鈴木ジオンが約3000万ポンドで加入予定。クラブは彼を「10年間正守護神として君臨できる」逸材と見ており、今週金曜に24歳の誕生日を迎える鈴木を新たなNo.1に据える方針だ。
ヴィラがマルティネスの放出を検討した背景には、実力への疑問ではなく、チームの年齢構成若返りと財政事情がある。クラブは今夏、モーガン・ロジャーズ(チェルシーへ1億1700万ポンド)、ユーリ・ティーレマンス、リュカ・ディーニュを売却しており、UEFAとプレミアリーグのファイナンシャル・ルール遵守のためにさらなる資金捻出が必要だった。マルティネスは高額年俸者の一人であり、放出はその両方を満たす手段だった。
わずか1カ月前、フットボール運営ディレクターのダミアン・ヴィダガニーは「マルティネスの将来は決まっている。彼は残留し、我々には彼を手放すつもりは全くない」と明言していた。しかし、現実はその言葉を裏切る形となった。
もし移籍先が見つからなければ、マルティネスは高額な戦力外選手となるリスクを抱える。プレミアリーグの移籍市場は9月1日に閉まるが、サウジアラビア(10月12日まで)やトルコ(9月4日まで)への移籍の可能性は残されている。昨夏もマンチェスター・ユナイテッドが興味を示したが、結局実現せず、マルティネスは残留。そのシーズン、彼はヴィラを30年ぶりのタイトル(EL優勝)に導いた。あのイスタンブールでの歓喜の夜が、ヴィラでのラストダンスになるのか。ワールドカップ王者の運命は、依然として流動的だ。
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