上川畑大悟の再起と接戦の意義 ファイターズCSへ光明
8月最初のソフトバンク3連戦を終え、北海道日本ハムファイターズは1勝2敗の負け越し。追撃のために最低でも2勝1敗、できれば3連勝で差を縮めたかったが、現実は厳しい。対ホークス戦は3勝14敗(8月6日時点)。「優勝をあきらめる必要はないが、正直、手が届かないと思う」というのが率直なところだ。
それでも、この3連戦には確かな変化があった。これまで大量失点でそのまま沈む展開が多かったチームが、今回は粘り強く食らいついた。第2戦(16回戦)では、先発の北山亘基が2回5失点で降板する苦しい立ち上がり。しかし、金村尚真が3回無失点で試合を立て直すと、打線が奮起する。6回、代打・清宮幸太郎が2点タイムリーで同点に追いつく。これまではやられっぱなしで終わっていた試合が、打ち合いに持ち込まれたのだ。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 勝敗を分けたのは8回裏、野村勇の2ラン。それでもファイターズは9回、無死2、3塁のチャンスを作る。2塁走者は代走の五十幡亮汰。ここで犠飛でもスクイズでも、何とか1点を奪えれば相手投手に重圧をかけられたはず。しかし、代打・常谷拓輝、代打・清水優心、万波中正が三者連続三振。ゲームセットとなった。代打の層の薄さが指摘される中、常谷らルーキーにプロの球筋を見極めさせる難しさが露呈した。「目の覚めるような当たり」ではなく、泥臭い得点を狙うべき場面だったかもしれない。
一方で、第1戦(15回戦)は伊藤大海が7回98球、8奪三振1失点の力投を見せながら、上沢直之に敗れるもどかしさ。ソフトバンクは柳田悠岐の2ベースを足がかりに、牧原大成のタッチアップ、山本祐大の犠飛と、1安打で得点を奪う手堅さ。勝ち方を知っている大人のチームだ。
だが、このシリーズでファイターズは、やられっぱなしでは終わらない姿を見せた。上川畑大悟の再起も含め、接戦をものにできなかった悔しさを糧に、CSに向けて確かな成長を遂げている。次の戦いが楽しみだ。
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