沖縄尚学・末吉良丞、夏の甲子園で涙「勝てるピッチャーに」進路は未定
沖縄尚学の最速150キロ左腕、末吉良丞(3年)が今秋ドラフト候補として注目を集める中、夏の甲子園でその夏を終えた。先発マウンドに上がった末吉は、横浜打線の前に3回を投げて6安打3失点。66球を投げ込んだが、活発な相手打線を封じ込めることができず、悔しい結果となった。
試合後、進路について問われた末吉は「進路は未定です。勝てるピッチャーになっていきたいと思います」と、今後の成長を誓う言葉を口にした。この試合は、横浜の最速157キロ右腕・織田翔希投手(3年)との投げ合いということもあり、ネット裏にはNPB全12球団に加え、ドジャース、ヤンキース、メッツ、パドレスなどMLB各球団のスカウトも集結。まさに注目の一戦だった。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 比嘉監督は、末吉の進路について「沖縄大会始まるまではプロにしたいとは言ってましたけど、ただ自分の実力が通用しないのであれば、その限りじゃないという形にはなると思います」と説明。さらに「基本的には自分本人が進みたい方向に行くっていうのが一番いい。アドバイスはしますけど、本人の決断を尊重したい」と、温かい言葉でエースを送り出す姿勢を見せた。
末吉は2年生だった昨夏の甲子園で、エースとして同校優勝の原動力となった。直後に沖縄で行われたU-18ワールドカップでは、2年生として唯一、侍ジャパン高校日本代表に選出され、高校侍でも事実上のエースとして銀メダル奪取に貢献している。今春のセンバツ開幕前には「今はプロ一本でやらせてもらっている。国内です」と明言していたが、今夏の沖縄大会決勝後には「今は何も考えていない」と甲子園に集中する構えを見せていた。
末吉は2008年11月18日生まれの17歳。沖縄・浦添市出身で、仲西小2年時に野球を始め、仲西中では軟式野球部に所属。高校では1年夏に背番号20でベンチ入りし、同秋からエースの座を掴んだ。甲子園は昨春から4季連続の出場で、昨夏は優勝の原動力に。昨年9月のU-18W杯でも高校日本代表のエースとして準優勝に貢献した。176センチ、94キロの左投左打。
その将来に大きな期待が寄せられる末吉。夏の甲子園という大舞台で味わった悔しさをバネに、真の「勝てるピッチャー」へと成長できるか。今後の進路にも注目が集まる。
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