健大高崎・佐藤麻恩、大谷ルールで6回0封&決勝打!天才肌の二刀流が11年ぶり3回戦導く
甲子園がまた一人、規格外の二刀流に沸いた。第108回全国高校野球選手権大会2回戦、健大高崎(群馬)が東海大甲府(山梨)を1-0で撃破。11年ぶりの3回戦進出を決めた立役者は、背番号3の佐藤麻恩だ。
「4番・投手兼指名打者」いわゆる“大谷ルール”で先発した佐藤は、6回を投げて6安打無失点。打っては5回、両チーム唯一の得点となる右前適時打を放ち、投打でチームを牽引した。「今日は自分が絶対に引っ張るという気持ちだった。それができてとてもうれしい」と笑顔を見せる。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 今春のセンバツから導入されたDH制のもと、野手の背番号をつけた選手が甲子園で投手を務めるのはこれが初めて。佐藤は毎回のように安打を浴びながらも、要所を締めて得点を許さない粘りの投球。すると0-0の5回1死一、二塁、ここまで1回戦から6打数無安打と沈黙していた4番のバットが火を吹いた。「ここで打たなければ流れが来ない。強気にいこう」。低めのカーブを捉えた打球は右前に弾み、先制点を叩き出す。
ドジャース・大谷翔平と同じ右投左打。「大谷選手はピッチャーとしてもバッターとしてもチームを引っ張っている。目標にして頑張っています」と目を輝かせるが、その素顔はまさに“天才肌”。なんと「ピッチャーの練習はほとんどしない」という。最速143キロながら「コントロールには自信があります」と言い切るその姿勢こそ、彼の真骨頂だ。
群馬大会準決勝・前橋育英戦では「4番・投手」で先発し5回無失点と好投しながら、一塁守備に回った際に下半身がけいれんし交代。その経験を踏まえ、この日は大谷ルールで起用された。
健大高崎は投手陣の層が厚い。県大会では計7人が登板。この日は佐藤から北田莉玖、エース石垣聡志へとつなぎ、東海大甲府を零封。夏の甲子園で3投手の継投による1-0完封は史上初の快挙だ。青柳博文監督は「すごい投手はいないが、それぞれが自分の仕事を果たしてくれる」と信頼を寄せる。
ダブルエースで一昨年センバツVに導いた石垣元気(現ロッテ)、佐藤龍月(現オリックス)と同じ名字の2人を軸に、夏の頂点を目指す健大高崎。次戦もこの天才肌・佐藤麻恩の躍動から目が離せない。
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