武豊シックスペンス、仏G1ジャックルマロワ賞で最下位に沈む「息が苦しそう」
現地8月16日、フランス・ドーヴィル競馬場で行われた第105回ジャックルマロワ賞(G1・芝1600メートル)に、武豊騎手が騎乗する日本調教馬シックスペンス(牡5歳、美浦・田中博康厩舎)が挑んだが、まさかの最下位10着に終わった。
レースは稍重の馬場で10頭立て。シックスペンスはスタートを決め、外ラチ沿いから2番手でレースを進めたが、勝負どころで勢いを失い、そのまま後退。海外初挑戦、そして前走の安田記念でG1初勝利を挙げた勢いを乗せての参戦だったが、G1連勝とはならなかった。当日は外気温が30度を超え、全馬の斤量が0.5キロ増加。シックスペンスは60キロを背負っていた。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 田中博康調教師はレース後、馬の状態について「返し馬が終わった時点で、少し息が苦しそうだったと聞いた」と明かし、「何か原因がないか、しっかり精査しなければいけない」と語った。また、レース中は終始右手前で走っていたことにも触れ、「直線競馬が初めて。上手に走れるよう導けなかったのは残念。ここまで負ける馬ではないので、何か原因があるのか」と悔しさをにじませた。
一方、武豊騎手も同じ見解で、身のこなしは良かったものの、息遣いを気にしていたという。田中調教師は「リラックスしている中で呼吸の話を受けたので、大きな問題がないか見極めたい」と、今後に向けた慎重な姿勢を示した。それでも「海外輸送も乗り越え、この舞台で調整できたことで馬はたくましくなった。5歳なのでしっかり成長させていきたい」と前向きな言葉も残した。
勝ったのは地元フランスのライフ(牡3歳、ミカエル・バルザローナ騎手)。ゴール前の混戦を制し、今年5月の仏2000ギニーに続くG1・2勝目を挙げた。2着に英国のゼウスオリンピオス、3着にアイルランドのプリサイスが入った。勝ちタイムは1分35秒50。
日本調教馬のジャックルマロワ賞制覇は、1998年のタイキシャトル(岡部幸雄騎手)以来。今年はシックスペンスのほか、シュトラウス(9着)も出走していた。武豊騎手にとっては同レース6度目の騎乗で、過去最高は2008年の2着(ナタゴラ)。日本調教馬での挑戦は初めてだった。
海外の強豪を相手に、日本馬が真夏のマイル王を奪取する夢はまたしても叶わなかった。しかし、田中調教師の言葉通り、この経験を糧に、シックスペンスがさらなる成長を遂げることを期待したい。
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