オリックス・平野佳寿、42歳の決断。名球会リリーバーが今季限りで現役引退へ
オリックス・バファローズの絶対的守護神、平野佳寿投手兼投手コーチ(42)が、今季限りでの現役引退を決断したことが8日、明らかになった。球団にすでに意思を伝え、福良GMや岸田監督も功労者の決断を尊重。9日に正式発表される見込みだ。
日米通算852試合に登板し、NPBでは史上4人目となる通算250セーブを達成。さらに200ホールドもクリアし、前人未到の「250セーブ・200ホールド」という金字塔を打ち立てたレジェンド。23年にはオリックス選手として初めて名球会入りを果たし、球史にその名を刻んだ。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 今季は投手コーチ兼任として開幕を迎え、3月29日の楽天戦(京セラドーム)では通算1000奪三振を達成。250セーブとのダブル達成は史上初の快挙だった。しかし、その後は右太もも裏の肉離れにも苦しみ、ここまで1軍登板はわずか2試合。マウンドに立ったのは7月9日のファーム・ソフトバンク戦が最後となった。
近年は右肘や腰の不安と常に向き合いながら戦ってきたが、太もも裏のケガは初めて。この負傷が、平野の心を大きく動かした。「基本的にずっと、1軍の勝っている試合で投げてきた。それが徐々にできなくなってきて、僕が(投手の)一枠を取っていることはどうなのか…。そう思うことはあります」。冷静に現実を受け止めた男は、ファームで若手を指導しながら、自らの引き際を静かに見極めていた。
決心が固まったのは7月下旬。チームがCS争いを展開する真っただ中での決断だった。尊敬する福良GM、そして05年のドラフト同期で2学年上の盟友・岸田監督に思いを伝えた。
プロ生活21年。06年の入団当初は先発だったが、右肘手術や逆流性食道炎を乗り越え、プロ5年目で転機が訪れる。「若いし、球に勢いがある。いけるよ」とリリーフ転向を後押ししたのは、当時の岡田彰布監督。この一言が平野の運命を変えた。11年に最優秀中継ぎ、14年には最多セーブのタイトルを獲得。常時150キロ超の直球と、武器のフォークで打者をねじ伏せた。
17年のWBCでは追加招集で日本代表入り。国際舞台で評価を高め、メジャーでも3年間で150試合に登板。そして21年、古巣オリックスに復帰すると、不動の守護神としてリーグ3連覇に大きく貢献した。「待っているから。いつでも帰っておいで」。米国時代に常にかけてくれたその言葉への恩返しこそが、何よりの原動力だった。
球団は生え抜きの功労者に対し、引退試合を用意する方針。平野自身は残りシーズンも「投手兼投手コーチ」としてチームに全力を注ぐ覚悟だ。座右の銘は「一所懸命」。剛球と宝刀フォーク一本で、太く長く生き抜いた21年間のプロ野球人生が、静かに幕を閉じようとしている。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 今、あなたにオススメ