ジェイスル新監督、感情的タッチラインに「審判が怖い」
ニューカッスル・ユナイテッドの新指揮官マティアス・ジェイスルが、プレミアリーグの審判団に「少し怖い」と本音を漏らした。先日就任したばかりの38歳ドイツ人監督は、クラブ初の公式会見で、ベンチ前での熱い振る舞いについて「自分のスタイルは変えない。それが俺の性格だからね」と断言。その一方で「テクニカルエリアのルールはもう少し守らないといけない。最初のうちは審判に目をつぶってもらえることを願っているよ」と苦笑いを浮かべた。
会見場に現れたジェイスルは黒いスーツにグレーのシャツを身にまとい、終始落ち着いた印象だった。しかし、彼をよく知る関係者たちは「オフとオンではまるで別人。まさにジキルとハイドだ」と証言する。サウジアラビアのアル・アハリ時代には、アジア・チャンピオンズリーグを2連覇に導いた実績を持つが、そのベンチ裏での熱量はGPSで計測できるレベルだったとか。「サウジアラビアのタッチラインは長かったから、もしGPSをつけていたら数値がヤバかっただろうな!」と笑いを誘った。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ジェイスルのキャリアは25歳で大ケガによって突如として幕を閉じた。元チームメイトのチネドゥ・オバシは「彼は常に飢えていた。リーダーシップがあり、声を出し、情熱的だった。とにかく勝ちたがっていた」と当時を振り返る。その闘志は指導者になっても変わらない。
前任のエディ・ハウは2025年にEFLカップを制し、チャンピオンズリーグ出場権を2度獲得。セントジェームズ・パークを“要塞”に変えた立役者だった。しかし、昨シーズン後半からその牙城も揺らぎ始め、ホームで7敗を喫し、最終的にクラブは12位に終わった。ジェイスルは「スタジアムツアーで案内してくれたスタッフが、満員の観衆がどんな雰囲気を作るか教えてくれた。鳥肌が立ったよ」と語り、再びファンとチームの一体感を取り戻すことを誓う。「観客が求めるサッカー——インテンシブで、縦に速く、アグレッシブで、前に出る——をすれば、ファンとチームの間に素晴らしい相乗効果が生まれるはずだ」。
すでにスペインで実施した強化合宿では、選手たちもその哲学を体感し始めている。バレンシアとのテストマッチでは2-1の勝利。GKルーカス・ホルニチェクは「相手に苦しい時間を与えたい」と語り、DFマリック・ティアウは「監督の要求する強度は本当に高い」と目を輝かせる。シーズンチケットを持つアダム・ストーカーは「ハウは少し疲れていたし、チームのパフォーマンスにもそれが表れていた。ジェイスルのアイデアは、2022-23シーズンのエキサイティングなニューカッスルを思い出させる」と期待を寄せる。
もっとも、チームは今夏、アンソニー・ゴードン、サンドロ・トナーリ、ブルーノ・ギマランイスといった主力を引き抜かれ、ジェイスル自身も「空白(バキューム)」が生じたと認める。「ビッグな移行期にあるのは確かだ。成功は一夜にしては起こらない。決断する側、経営陣、そしてファン、選手、スタッフが同じ方向を向くことが大事だ。時間は必要だが、きっと成功する物語になると確信している」。
開幕戦は8月23日、ホームにリバプールを迎える。プレミアリーグ未経験の指揮官が、熱きタインサイドに新たな風を吹き込めるか。その最初の90分が、今から待ち遠しい。
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