UEFAがFIFAボイコット宣言!インファンティーノ体制崩壊の危機
衝撃が走った。現地時間7月30日午後4時、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)が突如として声明を発表。「UEFAとその加盟協会は、FIFAの大会に参加しない」——たった11語のその一文が、サッカー界を揺るがす大波紋を呼んでいる。
発端は、FIFAのインファンティーノ会長が進める計画だ。FIFAが運営する大会を管轄する子会社の株式20%を、民間投資家に売却するというもの。その投資家の中には、米国ドナルド・トランプ大統領の義理の兄弟であるジョシュア・クシュナー氏も名を連ねている。UEFAはこの計画に対し、全面対決の構えを見せた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon UEFAの副会長で元ウェールズ代表のローラ・マカリスター氏はBBCに対し、「秋には女子W杯のプレーオフが控えており、ウェールズにとっては初のW杯出場がかかっている。誰もそんな大会に出られなくなることなど考えたくもない」と吐露。「しかし、これはUEFAが作った問題ではない。FIFAが作り出した問題だ。選手や国を苦しめたくはないが、我々は追い詰められている。責任はFIFAにある」と語り、怒りをあらわにした。
このUEFAの強硬姿勢に、北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)も同調。41の加盟協会がFIFAの計画に反対を表明した。イングランドサッカー協会(FA)のデビー・ヒューイット会長(FIFA副会長)もUEFAの緊急会合でこの計画に反対票を投じ、FAは「欧州の仲間と肩を並べる」と声明を発表。スコットランドFAのマイク・マルレイニー会長(FIFA財政委員長)も「UEFAの立場に完全に同意する」と続いた。
問題の核心は計画そのもの以上に、インファンティーノ会長の強硬な姿勢にある。関係者によると、UEFAの緊急会合の空気は「怒り」一色。FIFA内部との協議も十分に行われず、一方的な決定が下されたことに、各国のサッカー協会首脳から猛反発が起きている。
インファンティーノ会長は2016年にFIFA会長に就任。2026年3月には4期目を目指して立候補する予定で、無投票再選も有力視されていた。しかし、今回の騒動でConcacaf加盟協会の大多数が「会長への信頼を失った」とされ、対抗馬を擁立する動きも浮上。名前が挙がっているのは、パリ・サンジェルマン会長で欧州クラブ連盟を率いるナセル・アル・ケライフィ氏だ。しかし、本人は「本当に、本当に、本当にその仕事を望んでいない」と否定している。
元FA会長のデビッド・バーンスタイン氏は「普通の組織なら、これだけの大問題で引っ込むようなことがあれば、会長は解任されるだろう。しかしFIFAは普通の組織ではない。十分な加盟協会の支持があれば、彼は居続ける」と冷徹に分析。一方、元UEFA事務局長のラース=クリステル・オルソン氏は「インファンティーノはやり過ぎた。彼の立場は危うい」と指摘し、「FIFAは会長が各大陸連盟を輪番で務めるよう改革すべきだ」と提言した。
UEFAは55の加盟協会を持つが、FIFAの211協会の中では少数派。しかし、競技力と商業力は別だ。直近の男子W杯、女子W杯、クラブW杯で、UEFA勢は準決勝進出チームのうち4チーム中3チームを占める。もし欧州がFIFAの大会から姿を消せば、商業的な打撃は計り知れない。インファンティーノ会長が加盟協会に約束した400億ドル(約5.2兆円)の収益は、夢物語に終わるだろう。
バーンスタイン氏は「長期的に分裂はありえない。両者にとってマイナスだ。FIFAは欧州なしではやっていけないし、欧州もFIFAから離れられない」とし、「インファンティーノは引き下がるべきだ。この取引は友人同士のもので、正当性を欠く。資本を集めるなら、もっと別の方法がある」と語った。
サッカー界の頂点が、かつてない分裂の危機に直面している。果たしてインファンティーノ会長は生き残れるのか。それとも、1974年のスタンリー・ラウス元会長以来となる現職会長の敗北が現実となるのか。その行方は、9月19日のFIFA加盟国による計画受け入れ期限が一つの分岐点となりそうだ。
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