「10ハンデのアマみたいだった」シャーリー・ハル、劇的挽回でメジャー初制覇に望み
「最初の6ホールは、まるで10ハンデキャップのアマチュアみたいだったよ」。そう苦笑いしながらも、シャーリー・ハルは土曜日の第3ラウンドで見せた劇的な挽回劇に、自身も驚きを隠せない。
ロイヤル・ライザム&セント・アンズで行われているAIG女子オープン。世界ランク7位のハルは、ハーフウェイリーダーから5打差でスタートしたが、第6ホールまでに3つのボギーを叩き、一時は首位と10打差にまで後退。前日のリーダー、ハラン・リュウが好スタートを切って独走態勢に入ったかに見えた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon しかし、そこからがハルの真骨頂だ。第7、第8ホールで連続バーディを奪い、息を吹き返す。第10ホールで再びボギーを叩き勢いを失いかけたものの、後続グループでプレーしていたリュウが8ホールの間に5つもボギーを重ねる大崩れ。このチャンスを逃さなかったハルは、第15、第16ホールで再び連続バーディ。さらに第17ホールでは見事なスクランブルパーを決め、最終18番もパーで締めて、この日イーブンパーの71でホールアウトした。
結果、首位に立つヤリミ・ノーとはわずか5打差。メジャー5度の準優勝を経験しながら、まだ頂点に立てていない30歳のハルに、またとないチャンスが訪れた。「5フィート以内のパットを3回外しちゃったんだ。あれが入っていれば、3オーバーじゃなくてイーブンパーだったのに」と悔しさをにじませつつ、「でも、最後のホールで素晴らしいショットが打てた。良いラインに乗せられたよ」と、終盤の粘りに手応えを感じている。
「明日は楽しんで、自分にプレッシャーをかけすぎないようにしたい。コースに出て、楽しんで、自分のスイングを信じるだけさ」とハル。彼女が優勝すれば、2018年に同会場でジョージア・ホールが制して以来、英国人女性として初のメジャーチャンピオン誕生となる。2009年に同じロイヤル・ライザムで優勝したカトリーナ・マシューに続く、英国人女子の偉業達成に期待がかかる。
もう一人の英国人、ロッティ・ウォードも負けていない。トータル3アンダーで7位タイにつけ、首位とは4打差。「良いポジションにいるね。今日はコースが明らかに難しくなって、風も一番強かった。バックナインは本当に苦戦したけど、グリーン上では昨日より感触が良かった」と振り返る。第2ホールでは約50フィートの超ロングパットを沈めるなど、勝負強さも発揮。
「フロントナインが追い風だったから、そこでスコアを伸ばしたかったんだけど、イーブンパーで回ってしまった。でも、バックナインにもチャンスはある。結局、パーゴルフの勝負だよ」とウォード。初のメジャー制覇に向け、冷静に自分のゲームプランを貫く構えだ。
最終日、ロイヤル・ライザムのリンクスコースで繰り広げられる英国人女子のメジャー初優勝を懸けた戦い。ハルの巻き返しなるか、それともウォードが若さあふれるプレーで頂点に立つのか。目が離せない。
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