歴史に残る乱打戦!EFLカップ驚異のスコア列伝
カラバオ・カップ(EFLカップ)が帰ってきた。若手に経験を積ませる場として、あるいはプレシーズンの錆びを落とす場として使われることも多いこの大会だが、時に歴史に残るような驚愕のスコアが生まれる。12ゴールの壮絶な打ち合い、10-0の一方的な虐殺、試合時間に迫るPK戦――。本稿では、EFLカップが生み出してきた数々の伝説的試合を振り返る。
まずは、大会史上最多得点タイの一戦、ダゲナム&レッドブリッジ対ブレントフォード(6-6、PK2-4)。2014年8月13日、当時リーグ2に所属していたダゲナムと、チャンピオンシップ昇格組のブレントフォードの対戦は、90分で4-4の大激戦。延長戦でも点が止まらず、ダゲナムが113分に初めてリードを奪い、6-5と勝利目前に。しかしブレントフォードのハーリー・ディーンが117分に同点ゴールを決め、試合はPK戦へ。ダゲナムのジャック・コナーズとアシュリー・チェンバースが失敗し、ブレントフォードの主将ケビン・オコナーが決勝PKを沈めた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 2005年のウィコム対アストン・ヴィラ(3-8)も劇的だった。当時プレミアリーグのアストン・ヴィラは、後半開始時点でリーグ2のウィコムに1-3とリードを許し、デイビッド・オレアリー監督は「まさに番狂わせの瀬戸際だった」と認める状況。しかし後半、ヴィラは7得点を叩き込み、ミラン・バロシュ、ジェームズ・ミルナー、ギャレス・バリー、スティーブン・デイビスらが次々とゴール。前半にブーイングを送っていたヴィラサポーターも、後半の猛攻に歓喜した。
1983年のウェストハム対ベリー(10-0)は、当時ミルクカップと呼ばれていた時代の記録。1stレグを2-1で辛勝したハマーズが、ホームで爆発。前半だけで5-0とリードし、トニー・コッティーはハットトリックを達成。後半も勢いは止まらず、コッティーは4点目、アラン・デボンシャー、レイ・スチュワート(PK)、トレバー・ブルッキングと得点が続き、クラブ史上最大の勝利を飾った。
2012年のレディング対アーセナル(5-7)は、まさにジェットコースターのような試合。当時プレミアリーグ未勝利のレディングが、まさかの4-0リード。しかしアーセナルはセオ・ウォルコットのゴールで息を吹き返し、延長戦の末に7-5で逆転勝利。マルアン・シャマフが決勝点を挙げた一方、オーバとコクランが試合終了と勘違いしてユニフォームを客席に投げ入れ、後で恥ずかしそうに返してもらうハプニングもあった。
2019年のマンチェスター・シティ対バートン・アルビオン(9-0)は、リーグ1のバートンにとって初の準決勝が悪夢に。ガブリエル・ジェズスが4得点、デ・ブライネ、ジンチェンコ、フォーデン、ウォーカー、マフレズもゴール。ナイジェル・クラフ監督は「ペップがワインを勧めてくれたが、あれだけやられたら1本じゃ足りないよ」と苦笑い。2ndレグは1-0で、シティが合計10-0で決勝進出を決めた。
1986年のリバプール対フラム(10-0)では、スティーブ・マクマホンが4得点(PK1本失敗)。イアン・ラッシュ、ジョン・ワーク、ロニー・ウィーランらがゴールを重ね、クラブの国内カップ戦最多得点記録を樹立。2ndレグも3-2で勝ち、合計13-2で突破した。
そして2024年、新たな記録が誕生。プレストン・ノースエンド対フラム(1-1、PK16-15)は、大会史上最長のPK戦を記録。34本のPKが蹴られ、うち31本が成功。フラムのティモシー・カスターニュが枠を外し、プレストンのライアン・レドソンが36分の先制点に続き決勝PKを沈めた。これまでの記録は2016年のダービー・カウンティ対カーライル・ユナイテッド(14-13)だった。
EFLカップは、これからも新たなドラマを生み出し続ける。次はどんな歴史的スコアが待っているのか――。
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