エバートン、モイーズ体制2年目で浮上のきっかけ掴めるか? グリーリッシュ再レンタルへ
エバートンが苦境に立たされている。昨シーズン序盤は欧州出場圏内を狙うほどの勢いを見せたが、終盤に失速。13位でシーズンを終え、サポーターの期待は大きく裏切られた形だ。
昨年3月のチェルシー戦では3-0の圧勝で8位に浮上。チャンピオンズリーグ出場までわずか3ポイント差と、クラブは夢を見ていた。しかし、そこからチームは崩壊。残り試合を1勝もできず、ブレントフォード戦での2-2の引き分けを皮切りに、降格したバーンリーやウルブスと並んでリーグ最悪の成績に終わった。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro デイビッド・モイーズ監督は2025年1月に古巣へ復帰。2シーズン連続で13位と、順位だけ見れば同じだが、内容は大きく異なる。復帰直後は降格圏から這い上がり、23ポイント差で残留を決めた。しかし、翌シーズンはクラブ記録となる夏の移籍市場で9700万ポンドを投じながら、獲得ポイントはわずか1ポイント増。本拠地ヒル・ディキンソン・スタジアムでの勝ち点平均は1.2と、新スタジアムに移ったチームとしてはプレミアリーグ史上最低の数字を記録した。
元エバートンMFのレオン・オスマン氏は「モイーズ監督が来てから好スタートを切った。それが1年以上続いたが、昨季終盤に初めて低迷した」と振り返る。「それでも安定と進歩はあった。誰も降格を考えていない。それがモイーズ監督の功績だ」と、辛うじて評価を下す。
チームの命運を握るのは、やはりジャック・グリーリッシュだ。昨季レンタルで加入し、22試合で6アシスト。彼がいた時の勝率は45%、1試合平均勝ち点1.6だったが、離脱後は22%、1.0に急落した。今夏も再レンタルが確実視されており、週給約20万ポンドの高額な条件がネックだ。
一方で、イリマン・エンディアイェはサウジアラビア移籍の噂。オスマン氏は「エンディアイェは失いたくない。適正な価格なら再投資も可能だが、引き留めるべきだ」と警鐘を鳴らす。
モイーズ監督は若手育成にも課題を抱える。昨季、移籍金3500万ポンドで加入したタイラー・ディブリングはリーグ戦わずか6試合の先発。バイエルンから加入したアダム・アズヌーはプレミアデビューすら果たせていない。オスマン氏は「ディブリングやジョージのような選手が1年目で要求を理解し、成長してほしい。そうすればスクワッドはもっと信頼できるものになる」と期待を込める。
モイーズ監督の契約は残り1年。63歳の指揮官は、プレミアリーグのビッグクラブとの資金力の差を痛感しながらも、若手とベテランの融合を模索する。新シーズン、エバートンは再びヨーロッパの舞台に戻れるのか。それとも、またもや中位に甘んじるのか。答えは間もなく明らかになる。
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