エンソ・フェルナンデス、チェルシーファンからブーイング…移籍騒動の代償
チェルシーがレアル・ソシエダを3-1で下したプレシーズンマッチで、エンソ・フェルナンデスを巡るファンの反応が試合を大きく揺るがした。スタンフォード・ブリッジに集まったサポーターの一部は、キックオフ45分前に彼の名前がアナウンスされると早くもブーイング。さらに62分に途中出場した際には、明確なブーイングが飛び交い、スタジアムは賛否両論の空気に包まれた。
フェルナンデスは今夏、レアル・マドリードへの移籍を熱望したが、スペインのクラブが関心を撤回。その後マンチェスター・シティとも交渉したが、チェルシーが提示した1億2000万ポール(約220億円)の評価額に合致するオファーはなく、移籍期限は金曜日に過ぎ去った。代理人のハビエル・パストーレは「フェルナンデスは低賃金だ」と訴えており、一部ファンはその“不誠実さ”を許せずにいる。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 一方で、キャプテンのリース・ジェームズは自身の退場時に、長年副キャプテンを務めてきたフェルナンデスにキャプテンマークを託すなど、指揮官シャビ・アロンソやチームからの信頼は揺るがない。この日、フェルナンデスがボールに触れるたびにブーイングと歓声が入り混じり、彼がファウルを受けると喜ぶファンもいたほどだ。
試合そのものでは、チェルシーの新戦力が早くも輝きを放った。今夏アストン・ヴィラからクラブレコードの1億1700万ポールで加入したモーガン・ロジャースが、わずか7分でデビューゴール。ジョアン・ペドロのヘディングシュートが相手GKに弾かれると、素早く詰めてネットを揺らした。ペドロ自身も前半47分にヘディングで勝ち越しゴールを奪い、さらに30分後には追加点をマーク。プレシーズン通算7試合で8得点と絶好調だ。
指揮官アロンソは、3バックと4バックを使い分ける柔軟な戦術を披露。この日はサンチェスをゴールに据え、フォファナ、ラクロワ、コルウィルの3バック、右ウイングバックにペドロ・ネト、左にパレストラ、中盤にジェームズとカイセドを並べる3-4-2-1の布陣を採用。1週間前のACミラン戦でも同じシステムで3-0の快勝を収めており、開幕に向けた青写真が見え始めている。
ただ、スカッド整理は依然として大きな課題だ。チェルシーにはまだ40人のトップチーム選手が在籍。ジャクソン、デラップ、ムドリク、トシン、サールらは今回のメンバーから外れ、移籍またはレンタルが検討されている。移籍市場閉幕まで残り17日、最低でも15人の選手を放出しなければならない。
フェルナンデスを巡る騒動は、チェルシーサポーターの心を深く分断している。アルゼンチン代表としてワールドカップ準決勝でイングランドを破った際の祝賀やSNSでの挑発的投稿も記憶に新しく、今後のアウェイゲームでも厳しい対応が予想される。それでも、アロンソ監督が描く新たなチェルシーの船出に、エース候補たちが確かな一歩を刻んだことは間違いない。
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